カレーが繋ぐ人々の絆 今必要なのは温かい団らんのひととき

01 あなたはカレーが好きですか?実は私、カレーが嫌いな人にいまだ出会ったことがありません。

世界的にみても、日本は美食の国。そんな食を愛する日本人がほぼ例外なく愛するメニュー、それがカレーライスです。家庭の味の代表格ともいえるカレーは、肉じゃがなどに並ぶ“おふくろの味”と言えるでしょう。
どんなに美味しい外食店を知っていても、一番の好物は家のカレーだったり、初めて恋人に作った料理がカレーだったり。給食で食べたカレーの味が忘れられなかったり。誰もが一つや二つカレーの心温まるエピソードを持っているもの。
子供の頃、家族で食べたカレーの味を思い出してみてください。
自分のことを褒めてくれる母、頑張れと励ましてくれる父。やさしく包み込んでくれた祖父母。そんな温かい食卓にはいつも母の作る美味しいカレーがあった…。
母親のカレーが美味しく感じられるのは、カレーを食べることで懐かしい家族団らんの時間を思い出すから。子供はカレーと一緒に思い出を食べているのです。
家族団らんを経験した子供が大人になって家庭を持ったなら、自分の子供にも温かい思い出を作ってあげたいと思うはず。カレーはそうして、家族の温かい歴史を紡いでいくのです。
しかし、疎遠社会が叫ばれる現在、一人暮らしの増加や生活環境の変化による、家庭内での個食化が進んでいます。今や毎日家族で食卓を共にする家族は30%。親から子へおふくろの味が継承されるという、一昔前なら当たり前のことが、途絶えつつあることは非常に残念です。
人と人との触れ合いが希薄になっている時代だからこそ、家で作った美味しいカレーをみんなでワイワイ食べることで、絆を深めてほしい…。
温かい想い出のいっぱい詰まったカレーが、疎遠社会を打破する希望の灯となってほしい。
引いては、その絆が地域を包み、地域の結びつきを強めることにもつながれば、こんな素晴らしいことはありません。私たちのすぐそばに、温かい日本の食卓は眠っています。
いまこそカレーで、大切な人々との絆力を強めていきましょう!!

現在日本の無縁仏・孤独死数は年間3万人にも達しています。なぜこれほどまでに疎遠社会が広がってしまったのでしょう。
疎遠社会に向かう原因の一つに、電子ジャー・電子レンジの存在があるのではと私は考えています。今はボタン一つでご飯をいつでも温かい状態で食べることができますが、昔はご飯を炊くことは大仕事でした。薪を割り竈にくべ、そして付きっきりで火加減を見る。
もちろん子供達も率先して手伝います。そうして炊き上げたご飯はおひつに移されるわけですが、おひつには保温機能なんてありませんよね。ですから、炊き立てを食べるには、ご飯が冷める前に食べるしかありません。「冷や飯を食う」と言う言葉が、冷遇されるという意味で伝わっているように、誰だって冷めたご飯は嫌ですから、よっぽどの理由がない限り必ず食卓に駆けつけます。
そうして、みんなで分け合ったほかほかのご飯をほおばれば、自然と会話が生まれますね。今日あった話題一つ一つに笑いあい慰めあう。そんな日々の積み重ねが強い絆と信頼を生むのです。
しかし現代はどうでしょう。核家族の増加で、若者だけでなく高齢単身世帯も増加の一途を歩んでいます。そんな中で、共働き夫婦の増加、子供達の多忙化などが家族同士の交流をさらに希薄化させています。特に、大きなお子さんをお持ちの方、高齢の両親とお住まいの方、高齢夫婦世帯の方は、一つ屋根の下で暮らしていても、なかなか顔を合わせない、言葉を交わさないといった声もよく聞きます。
本当にこれで良いのでしょうか。しょうがないという一言で終わらせて良いのでしょうか。いいえ!私は断固として、この疎遠社会には反対です。
日本の強く明るい未来を作り出す基礎は、明るい家庭である。その為に、今私にできることはなにか。そう考えた時閃いたのが、『週に1度カレーを家族で食べること』でした。

02 古き良き食卓こそ絆の礎 週1カレーが疎遠社会打破への第一歩
03 毎週木曜は家族でカレー!海軍にちなみ!週1回カレーを食べよう!!

私は木曜日をカレーの日として、必ず週に1度は家族で食事を共にすることを強く提唱しています!!なぜ木曜日をカレーの日としたのか。それは、海軍が毎週カレーを食べていたことに由来しています。
ご存知の方も多いでしょうが、海上自衛隊では現在も毎週金曜日にすべての部署でカレーを食べるのが習慣になっています。事の始まりは日露戦争当時、まだ海軍と呼ばれていたころのこと。海軍が、調理が手軽で肉、野菜、ご飯とバランスよく食べられる食事としてカレーライスを採用し、海軍内の脚気解消に役立てたそうです。
金曜にカレーを食べるのは、長い海上勤務で薄れがちな曜日感覚を保つためですが、一般家庭では金曜日はなにかと予定の多い日。特にお父さんはお付き合いや残業という日も多いでしょう。そこで比較的集まりやすい木曜日なら、忙しいお父さんもゆっくり家族とカレーを楽しめます。
木曜カレーの楽しみ方は無限大です!例えば、家族でローテーションを組んでカレーを作るのはどうでしょう。もちろんお子さんもチャレンジ!子供が初めて作る料理にカレーはぴったりです。自分の手で作ることで食材への興味がわき、好き嫌いの克服に繋がります。子供が作ったカレーなら、家族誰もが笑顔になれること間違いなし。
また、最初は嫌がっていたお父さんが、そのうち思わぬ腕を発揮するかもしれません。食材を変えたり作り手を変えたり、誰もが気軽に無限の味わいを楽しめるのはカレーならでは!何度食べても飽きないから、毎週食卓を囲むテーマにぴったりなんです。
そして、月1回ほどのペースでカレーパーティを開きましょう!家族はもちろん、地域の仲間や友人に声を掛けあい、それぞれのカレーを持ち寄ってみてください。実に様々な味のカレーを楽しむ事ができるでしょう。自分はこんなスパイスを使っている、隠し味にお勧めの食材はね…などど、会話も弾みます。
いつもとちょっと違うカレーを楽しむなら、3種類ほどのカレーを少しずつ用意して皆で取り合ってたべるのも面白いですよ。ちょっと面倒という方もいるでしょうが、今はタイカレーやインドカレーなど、色々なテイストのカレールーが市販されていますから、そういったものを活用すると簡単に作ることができます。いつもと違う味、違う雰囲気はさらなる会話の糸口となることでしょう。
年齢も性別も関係なく、同じ味をみんなで楽しめるカレー。これほど絆を深めるのにふさわしい料理はない!私はそう確信しています。
この試みを、疎遠社会を打破する第一歩として広げていきましょう!そしていつか、疎遠社会という言葉が過去のものになるように。私はそれまで諦めません!

家カレーをプロの味にランクアップ!家カレー向上プロジェクト
家カレー向上プロジェクト

実は今、家でレベルの高いカレーを作りたい!と、独自のこだわりを持ってカレー作りを楽しむ方が急増しています。 そんな方の為に、『家カレー向上プロジェクト』として、WEB上でのカレーレシピの公開、カレー教室、イベント・講演会開催などをしていますので、ぜひご活用ください

04 会話が弾む!気持ちが明るくなる!!脳活性を促すカレーの秘めた力

カレーが日本に初めて入ってきたのは幕末。その後給食に採用されたことで急速に庶民に広まり、アレンジ好きの日本人の手により多彩なバリエーションを生み出しました。
カレーでの町おこしをしている地域は100以上あり、レトルトカレーの種類は2千を超えます。
これほどまでに国民食として定着しているカレーですが、栄養面について考えたことはありますか?実は、カレーには素晴らしい力が秘められているのです。
脳科学者の茂木健一郎さんの研究結果により、ワーキングメモリを始め、集中力、情報を統合操作する働きが向上するというカレーの効果が実証されました。また、“家族でカレーを食べる頻度の多い家庭の子供は成績が良い。”“カレーが好きな家族ほど親子・夫婦仲が良い。”そんな面白い研究結果も出ています。
私はカレーに含まれるスパイスの効果にも着目しています。カレーに使用するスパイスには、東洋医学で生薬として使われているものがたくさんあります。脳活性以外にも、免疫力・新陳代謝の向上、疾病予防などの効果も確認されていますし、野菜を豊富に摂取できることから、栄養バランスのとれた料理と言えます。嫌いな食材があっても、好きなカレーに混ぜれば食べられるという子供が多くいますから、母親にとっても子供の健康面をサポートできる嬉しいメニューと言えるでしょう。
また、辛い物を食べると体が温まると同時に、精神面もポジティブになります。カレーの効果によるコミュニケーション能力の向上は、家庭だけでなく、地域社会、仕事の現場でも即戦力となります。カレーの最大の魅力は『力をくれる』ことです。家族・地域が結束する力、明日への活力を生み出す力、希望を達成する力。カレーは様々な力を最大限に発揮するエンジンのような存在なのです。

05 ビジネスシーンを一新させるカレーの新たな可能性『食べる+α』の試み

カレーの身体に対する効果は先程ご説明した通り。その特性を活かした企業への取り組みも展開中です。現在問い合わせが多いのが「カレーミーティング」に関するものです。

これは、以前とあるIT企業から「社員同士のコミュニケーション不足を解消したい」という相談を受け提案したものです。常にパソコンを相手に仕事をしているIT業界では、社員同士のコミュニケーションが取りづらいという問題があり、この企業でも、社員同士でもっと交流を深めるためにはどうしたらよいかと模索していたようです。そこで、実際に社員の方にカレーを食べながらミーティングをして頂きました。すると今までほとんど会話を交わす機会のなかった社員同士でも、カレーミーティングでは会話が弾んだそうです。
カレーの話題は人を選ばない。典型的な例と言えるでしょう。それぞれが持つカレーへのこだわり、思い出の味を語り合う中で自然と場が和み、会話が増えていきます。これは取引先とのビジネスにも非常に有効です。交渉にはお互いの利害を一致させ、よりよい契約を結ぶためのプレストが必要不可欠。カレーにより活発になった脳は発想力を強め、議論はより活性化します。
カレーミーティングを実施した企業の社員は「ミーティングにカレーという発想は最初突飛と思いましたが。予想以上に盛り上がりましたね。」「カレーがビジネスに向いているのは、スプーン一本で食べられる手軽さもあります。書類をめくりながら食べられるので、じつに効率的ですよ」と語ってくれました。

06 皆が大好きなカレーで作るあったかい食卓と大切な絆 つい知りたくなる!! カレー講演で絆を発言

カレー×絆キャンペーンの一つとして、講演会に力を入れています。家庭そして地域の絆作りのツールとして活用できるカレーの魅力を、直接お伝えできる講演会という場は、私にとってとても大切なものです。

過去行った講演は、2011年に加須市で行った「絆を深めるコミュニケーション術」、東京国際大学での「カレーと交渉術」。また、疎遠社会打破を念頭に置いた、高齢者などへのカレー試食公演会など。いずれも大反響を頂きまして、皆様のカレーへの関心の深さを再認識しました。

講演会では、カレーの歴史と進化・普及の流れ。カレーの豆知識。カレーでのまちおこしの実態。そして、カレー研究家として数多くのカレーを手掛けてきた経験を活かし、美味しいカレーを作るコツなど、カレーの魅力を掘り下げて紹介しています。そして最も注目していただきたいカレーでの絆づくりについては、ここにご紹介しきれない内容をぎっしり詰め込んで皆さんに熱く語らせて頂きたいと思っています。
私の講演を聞いた方が、「今日は皆でカレーにしようか。」そう思って頂けたなら。これ以上嬉しいことはありません。

基本パターン:講演 応用パターン1:講演+料理教室 応用パターン2:講演+食育教室
一緒に展開していただける方も同時に募集中。個人でも企業でも問いません!

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PROFILE
PROFILE
カレー総合研究所 所長 井上岳久 TAKAHISA INOUE

1968年生まれ。慶応義塾大学、法政大学卒。
横濱カレーミュージアム館長兼プロデューサーを経て、2007年3月にカレー総合研究所を設立。カレー業界を牽引する、業界の第一人者。
全国の“本当に美味しいカレー店”を知り尽くし、2000種類を超えるレトルトカレーを収集、試食を重ねる。スープカレー、フレンチカレー、白カレー、湘南カレーなどのブームを巻き起こす。商品開発にも定評があり、ハウス食品や江崎グリコを始めとする、大手食品会社のカレー関連商品を1000点以上監修。
講演活動にも積極的に取り組む。東京国際大学講師として「カレーで学ぶマーケティング講座」を開講する他、カレーマイスター協会「カレーマイスター講座」の監修、丸の内朝大学「究極のカレークラス」、東京ガス・キッチンランドでの料理教室講師など。 主な著書に「一億人の大好物 カレーの作り方」、「国民食カレーで学ぶもっともわかりやすいマーケティング入門」、「カレー雑学」、「男に捧げるこだわりのカレーレシピ」、「無料で一億人に知らせる門外不出のPR戦術101」。その他、雑誌・新聞に連載を持つ。

【カレー業界外での活動】
中小企業診断士
事業創造大学院大学客員教授
埼玉県加須市観光大使
農林水産省認定地産地消の仕事人
経済産業省ネットワークアドバイザー
カレー総合研究所
カレー文化の発展、カレーによる日本食文化の向上を目的とし、カレーを中心とした様々なコンサルティングビジネスを展開。

【主な活動内容】
カレー商品の研究・開発
イベント企画プロデュース
マスコミ向けのカレー情報提供
番組・雑誌特集企画の立案、サポート
全国の有名カレー店の料理人や料理研究家の派遣事業
カレー料理教室開催
講演・講習会の開催
詳しくはホームページをご覧ください http://www.currysoken.jp/

家カレー向上プロジェクト

家のカレーをもっと!もっと!!美味しく!!近年急増する「家でもっと美味しいカレーを食べたい」という声に応え、立ち上げたプロジェクト。Web上でのカレー作りのテクニック紹介、料理教室や料理イベントで直接消費者にテクニックを伝授するイベント開催(詳しくは『http://iecurry.jp/』へ。)など、多角的なアプローチが魅力。プロジェクトに協力するのは、日本を代表するカレー店の重鎮、カレー界を牽引する料理人、豊富なテクニックを有する料理研究家など、名だたる方々。家庭の味にプロのスパイスをプラスして、カレーの魅力を再発見してください。